手湿疹の原因とケア

手湿疹の原因

 

 

手湿疹とは、炊事や洗濯などを日々繰り返している主婦や、水や洗剤を多く使用する美容師、飲食店員、また書類やパソコンなどを多く扱う職業に就いている方にも多く見られる、手の皮膚のトラブルです。

 

 

日常の家事仕事を放棄できない主婦の職業病のようなことから「主婦湿疹」とも呼ばれています。原因の一つは、毎日の生活の中で、水や洗剤や紙類に触れる機会が多く、皮膚の表面にある脂分が奪われ、皮膚の保護成分がなくなってしまい、外からの刺激に弱くなることがあげられます。

 

 

皮膚には、汗腺と皮脂腺があり、汗腺からの水分と皮脂腺からの脂分により、天然の保護クリームで、ある程度の防御機能をもって空気中の細菌やアレルギー物質の進入を阻止する重要な役割を果たしています。

 

 

ところが、手のひらには、汗腺は多くありますが、皮脂腺がありません。にもかかわらず、毎日の炊事や洗濯や入浴で、洗剤は手の汚れを取ると同時に手の脂質も一緒に洗い流してしまいます。また、湿疹の炎症の原因の一つとしては、接触性皮膚炎が考えられます。皮膚のバリア機能が低下してしまい、手洗いの際の刺激や水仕事をされる際の刺激などが原因で、手指の乾燥やひび割れ、または、あかぎれ、かゆみなどの炎症を起こしてしまいます。この、炎症を起こしてしまう場合の原因は、水分不足が原因だと言われています。